リウマチ治療薬(生物学的製剤)について

生物学的製剤とは、最新のバイオテクノロジー技術を駆使して開発された新しい薬で、生物が産生した蛋白質を利用して作られています。

現在、日本ではレミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラという4種類の生物学的製剤が使用され強力な治療効果が明らかになっています。いずれも注射で皮下注射や点滴で用います。糖尿病のかたがインスリンを自己注射することがありますが、エンブレル、ヒュミラは自己注射も可能なお薬です。

日本より以前から発売された欧米では、このような生物学的製剤を比較的早くから使用することで、より良好な結果がすでに報告されており、日本でも今後もリウマチの治療でさらに広がっていくものと期待されます。

ただし、よく効く薬である以上、副作用にも十分注意する必要があります。リウマチの悪い炎症を抑えると同時に、自分の抵抗力であるよい炎症も抑えるため肺炎や結核になりやすく十分注意をする必要があります。

このためすべてのリウマチ患者さんに、この薬を使いましょうというわけではなく、リウマチの強さ、そのひとの年齢や体力などを考慮して使用すべきかが判断されます。それでもこの薬剤が広まっているのは、やはり従来の薬剤にない良好な効果が期待できるためであり、今後もさらに開発された生物学的製剤が発売される予定です。

また、生物学的製剤のもうひとつの問題はその値段です。通常病院にかかるように保険診療で行うのですが、このお薬だけで年間にして50万円近くが患者さんの負担になります。

基本的にはリウマチがあるかぎり、お薬が効かなくならないかぎり続ける必要があります。今後薬が安くなるか、行政にがんばっていただいて、何らかの医療補助が出るようになればと期待しています。

文:吉本 栄治