手の疾患

手根管症候群

正座を長くすると足がしびれて、力が入らなくなり、ジンジンして痛みが出てきます。
これは一時的に神経が圧迫されたときの症状です。手根管症候群では、このような症状が親指、人差し指、中指、薬指の親指側に見られます。

キーンベック病

手に力を入れて使う仕事、例えば大工さんや調理師さんなどで、手首の真ん中あたりの痛みがでてきて、しだいに手首の動きが悪くなり、握力も低下することがあります。そんな症状のときにはキーンベック病の可能性があります。

三角線維軟骨複合体損傷

ゴルフやテニスで手を捻ったり、ちょっと転んで手をついて、ただの捻挫だと思っていた手首の痛みがなかなか治らないことがあります。
手首を捻る動作をすると痛く、力が思うように入らない。
ペットボトルのふたや水道の蛇口が開けにくい。
このような状態が続くようであれば三角線維軟骨複合体損傷を疑ってみてください。

へバーデン結節

指の第1関節(DIP関節:1番指先の関節)の背側にできる骨変形による膨らみのことを指し、この病気は関節の表面を覆う軟骨の老化や摩耗によって起こる変性疾患(変形性関節症)であり、母指の付け根(CM関節)におこるCM関節症や第2関節(PIP関節:指の真ん中の関節)におこるブシャール結節なども同様の手の変形性関節症です。

肘部管症候群

肘部管症候群とは、手指に走って行く神経が3本ありますが、このうちの尺骨神経という神経が肘部で牽引もしくは圧迫を受けて麻痺する病気のことをいいます。

この尺骨神経は小指と環指(くすりゆび)の一部の感覚と、指を伸ばしたり閉じたり、開いたりといった運動を行う作用がある神経です。この神経が障害されると小指と環指の小指側にしびれ感がまず起こります。はじめのうちはしびれだけですが、だんだんと触った感じが鈍くなっていく感覚障害が進行していき、ボタンがけがしにくい、箸が使いにくいといった細かい作業が出来なくなってきます。

さらに運動障害が進むと小指と環指がまっすぐに伸びなかったり、指を開いたり閉じたりといった運動が出来なくなり、握力の低下が起こってきます。

ばね指

手や指には腱というスジが通っていて、それによって指を曲げたり伸ばしたりすることができます。腱(屈筋腱)は前腕の筋肉に引っ張られて動きますが、この時に腱を包んでいる鞘(腱鞘)と摩擦を起こします。

ばね指とは、指を動かすときに膨らんだ腱が狭くなった腱鞘のトンネル内をうまく通れずに、カクンカクンとばねのような動きをしたり、指が曲がらなくなったり、しっかり伸びなくなるまで腱鞘炎が悪化した状態です。