病院案内

福岡整形外科病院 外観

院長挨拶

吉本 隆昌 院長

福岡整形外科病院 院長
吉本 隆昌

「座位行動」:日本人は座位時間が長い

整形外科分野ではデスクワークや車の運転など、長時間の座位が原因となる、頸部痛、肩こり、腰痛の診療をすることが多いのですが、現在、世界中で長時間座位の健康への影響が注目されています。

座位時間と死亡リスクの関係を検討した多くのコホート研究のメタ解析により座位時間の増加に伴い死亡リスクが増加することが報告されているのです。

「座位行動」とは、座位や臥位の状態で行われる、エネルギー消費が低い全ての覚醒中の行動で、デスクワークや座ったり寝ころんだ状態でテレビやスマートフォンを見る、乗り物での移動時の長時間座位などがあり、世界中で日常生活全般に蔓延しています。そのため、心身の健康を維持・増進するためには、運動だけでなく、いかにして座り過ぎを減らすことができるかが関心事となっています。「座位行動」は新しい概念であり、現時点では歩数や運動習慣のような経年的な調査はありませんが。2011年の国際標準化身体活動質問票のデータによると、日本人の座位時間は世界で一番長い1日7時間という結果でした。また、2013年の日本国内の国民健康・栄養調査によると、平日の総座位時間が8時間以上と回答した男性は38%、女性は33%もいることが明らかになっています。

長時間座り続けることで血流や筋肉の代謝が低下し、心筋梗塞、脳血管疾患、肥満、糖尿病、がん、認知症など健康に害を及ぼす危険性が指摘されています。1日に座っている時間が4時間未満の成人と比べ、1日に11時間以上座っている人は死亡リスクが40%も高まるといわれ、WHOは世界で「喫煙は500万人以上、飲酒は300万人以上、長時間座位は200万人以上の死因になる」と警告しています。いまや“座りすぎ”も喫煙や飲酒と同じように健康リスクを脅かす問題の一つなのです。

座位行動による健康リスクを低減するためには、1日60分以上のウォーキングや運動をする、長時間の座位行動では中断(30~40分ごとに立ち上がる)をすることが推奨されています。立位困難な人も、じっとしている時間が長くなりすぎないよう、少しでも身体を動かすことが必要です。

一般的に、立っている時は姿勢を維持するためにふくらはぎの筋肉が持続的に使われ、歩くと大腿部の大きな筋肉も盛んに使われます。このような筋の収縮は、血糖や中性脂肪などの代謝の働きを活発にし、免疫力もアップします。一方、座ったり寝転んでいる場合は下肢の筋はほとんど収縮しないため、代謝の働きが悪くなり、血糖値や中性脂肪の濃度が高まると考えられています。さらに、オランダでの疫学研究では、仕事中座っている時間が2時間未満の男性は、6~8時間の男性に比べて結腸がんのリスクが37%低いとの報告があり、座りっぱなしの悪影響として腸への負担が強まり、結腸がん、乳がん、および子宮内膜がんを発症するリスクが高まるとの指摘もあります。

重要なポイントは、「週末に運動しているから大丈夫」ではありません。平日に座りすぎていたら、健康への悪影響は十分に減らないという点です。
WHOでも「身体活動ガイドライン」を改訂し、新しい試みとして「座位行動」がタイトルに含められました。このことは座りすぎ対策に積極的に取り組むことの重要性を強調しています。

運動だけでなく、家事や仕事などの生活場面でも、身体を動かすことです。 例えば、家事(買い物・洗濯・掃除)や、通勤(自転車・徒歩通勤)などで身体活動を増やすことができます。また、家事や仕事のすきま時間の体操も効果的です。仕事で立ち上がることができない場合は、かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎを軽くもんだりするなど、ロングフライト症候群の予防方法を参考にした足の運動もおすすめです。

あなたは「運動不足」ですか?「座り過ぎ」ですか?

理念

私たちは「信」を重んじ、医療人としての職業倫理を遵守し、誠実な医療活動をおこないます。

私たちは、整形外科の専門知識と技術を研鑽し、最新、最良の医療を提供します。

基本方針

  • 患者さんが個人の尊厳を尊重され、公平に安心して診療が受けられますように医療環境を設備し、常に対話を通じて病状の理解に努め、皆さんが満足いただける医療をめざします。
  • 診察におけるいかなる個人情報も、秘密は守られ、プライバシーは厳正に保護されます。
  • 一人ひとりの患者さんの病状を把握して、十分な説明をおこない、患者さんとともに最良の治療法を選択します。
  • 病院は医療環境の安全管理を常に考え、職員の教育に努めます。
  • 職員は病院の理念を十分に理解し、各自の専門技術の向上・研鑽に努力します。
  • 地域医療機関との連携を密にして、整形外科の専門医療をもって地域医療の役割を分担します。

患者さんの権利と責務

  • 患者さんと、病院職員との相互の関係に基づいた良質な医療を、共同して遂行していくために、「患者さんの権利と責務」をご理解ください。
  • 検査・診断・治療など、診療全般について十分に説明を受け、ご理解の上でご自身の意思でそれを選択する・決定する権利があります。
  • ご自分の病状や診療についての疑問は、どのようなことでも質問する権利があります。また、所定の手続きをとることにより、ご自分の診療録の開示を求める権利があります。
  • 診療におけるあらゆる個人情報やプライバシーは、守られる権利があります。
  • 医療事故防止に配慮された環境で、安心して診療を受ける権利があります。
  • 適切・良質な医療のために、患者さんにはご自分の健康に関して、医師・看護師など病院職員にできるだけ正確に情報を提供する責務があります。
  • すべての患者さんが、等しく適切な医療を受けられるようにするため、患者さんには他の患者さんや病院職員による医療活動に支障をあたえないよう配慮する責務があります。
  • 医師・看護師の指示に従わなかったり、院内における暴言・暴力など、他の患者さんや職員に迷惑をかけるような行為があったときは、退院していただくことがあります。

宗教等の理由により輸血を拒否する患者さんへ

医療法人 同信会 福岡整形外科病院では、宗教等の理由による輸血拒否に対し、「相対的無輸血」注1 の方針に基づき、以下のごとく対応します。

  1. 無輸血治療のために可能な限り努力をつくしますが、「輸血以外に救命手段がない」と判断した場合は、輸血を行ないます。
  2. 輸血拒否の意向をお持ちの患者さんが持参される『免責証明書』等、「絶対的無輸血」注2に同意する文書には署名いたしません。
  3. 相対的無輸血治療に同意いただけない患者さんには、他の治療法への変更、あるいは転院をお勧めします。
  4. 輸血拒否の意向をお持ちの患者さんに対して、そのことを理由に診療をお断りしません。

注1:「相対的無輸血」
患者の意思を尊重して可能な限り無輸血の努力をするが、「輸血以外に手段がない」事態に陥った場合には輸血をするという立場・考え方。

注2:「絶対的無輸血」
患者の意思を尊重し、たとえいかなる事態になっても輸血しないという立場・考え方。

個人情報保護(プライバシーポリシー)

  • 当院は、患者さんの個人情報を正しく取り扱うことが医療活動の基本であり、社会的義務であることを認識し、個人情報に対する基本方針を定め、個人情報の保護に努めます。

病院概要

福岡整形外科病院は、昭和52年福岡県共済連(現 全共連)が医療施設を提供し、徳永前理事長・小林前顧問など3名を中心とした医師団が専門的高度医療を提供するという目的で設立されました。

名称 医療法人 同信会 福岡整形外科病院
住所 福岡県福岡市南区柳河内2-10-50
TEL 092-512-1581
FAX 092-553-1038
院長 吉本 隆昌
病床数 175床
(一般30床・地域包括ケア病棟145床)
診療科目 整形外科
リウマチ科
リハビリテーション科
麻酔科
診療日 月~土曜日
受付時間 平日午前   8:30 ~ 11:30
平日午後 13:30 ~ 15:30
土曜日    8:30 ~ 11:00
診療時間 平日午前   9:00 ~
平日午後 14:00 ~
土曜日    9:00 ~
休診日 日曜・祝日・盆休・年末年始
備考 ※平日は初診・再診ともに受付できます。
(初診の場合は予約制ではありません)
※土曜日は初診のみの対応です。

病院沿革

昭和52年 6 月 診療開始 ベッド数50床(認可ベッド数100床)
昭和52年 7 月 3階病棟使用開始 ベッド数100床
昭和53年 3 月 4階病棟使用開始 ベッド数150床
昭和54年 4 月 5階病棟使用開始 ベッド数200床
昭和58年 4 月 日本整形外科学会、認定医制度による研修施設指定
昭和61年10月 病歴管理用 病歴ソフト導入
昭和62年 4 月 理学療法室、外来診察室、事務室の増改築
平成 3 年 2 月 医事業務の電算機導入 (外来情報システム)
平成 5 年 7 月 臨床研究データ処理PC設置
平成 7 年 9 月 ベッド数 198床
平成 8 年 4 月 MRI棟増設 MRI装置導入
平成 8 年 4 月 手術室2室を4室に増設
平成 9 年 1 月 リウマチ科、リハビリテーション科を追加標榜
平成13年 7 月 オーダリングシステムの導入
平成15年 6 月 外来待合室改修
平成15年11月 院内PHS導入
平成16年 3 月 CRシステム導入
平成17年 6 月 亜急性入院病床開設 ベッド数190床
平成18年11月 回復期リハビリテーション病棟開設 ベッド数175床
平成20年 6 月 MRI装置更新
平成20年 7 月 CT装置導入
平成22年 5 月 東館開設(リハビリテーション室・厨房・手術室・東館3階病棟新設)
平成22年 7 月 回復期リハビリテーション病棟閉鎖
平成22年 9 月 新オーダリング・医事システム導入
平成23年 3 月 本館耐震・改修工事完成
平成23年10月 電子カルテ・看護支援システム導入
平成24年 3 月 日本医療機能評価機構より認定書 (ver.6) を受領
平成24年 6 月 患者認証システム導入
平成24年 9 月 持参薬管理システム導入
平成25年 4 月 麻酔科を追加標榜
平成26年 7 月 地域包括ケア病棟開設(31床)
平成26年 9 月 地域包括ケア病棟変更(50床)
平成27年 3 月 X線骨密度測定装置稼働
平成27年11月 外来第1駐車場拡張工事完了(駐車台数33台➝59台へ)
平成28年 3 月 輸血製剤管理支援システム稼働
平成28年 6 月 地域包括ケア病床変更(2F病棟 24床)
病床内訳は一般101床・地域包括74床へ
平成28年 6 月 日本医療機能評価機構より認定書(3rdG:Ver.1.1)を受領
平成28年 9 月 地域包括ケア病棟(病床)の患者への休日リハビリ開始
平成29年 4 月 院長に吉本隆昌副院長、副院長に徳永真巳診療部長が就任
平成29年 6 月 看護学生の臨地実習受入開始
平成29年 9 月 DRシステム導入開始
(平成30年度までに全撮影室入替完了)
平成29年11月 外来カルテペーパーレス診療開始
平成30年 9 月 PRP(多血小板血漿)療法の提供開始
平成30年 9 月 屋内消火栓を1人操作用に改修並びに本館地下スプリンクラー追加設置
平成31年 4 月 新外来診療体制の開始
~午後の新患受付開始、再診予約の積極的受入へ~
令和 1 年 9 月 CT更新(16列から320列へ)
令和 1 年12月 MRI増設(3T導入へ)
令和 2 年 4 月 新型コロナ感染症対策として、入館者全員へ検温開始・入院患者への面会禁止へ
令和 2 年 4 月 手術室映像システム更新(4K対応へ)
令和 3 年 9 月 病院不動産(土地・建物)購入
令和 3 年12月 手術室情報システム導入
令和 4 年 2 月 日本医療機能評価機構より認定書(3rdG Ver.2.0)を受領
令和 4 年 7 月 地域包括ケア病床変更(東3F病棟41床・2F病棟54床)
病床内訳は一般30床・地域包括145床へ

実績報告

フロアマップ

フロアマップ

本館

5F 管理棟(医局・会議室)
4F 病室 401~413
3F 病室 301~325/総務課
2F 病室 201~225
1F

外来診療室/X線室・MRI室・CT室/骨密度測定室/
検査室・エコー室・心電図室/
医事事務室・受付・外来カウンター/
医療福祉相談室/軽食喫茶売店

東館

3F 病室 東301~東321
2F 手術室
1F リハビリテーション室

※下線の場所はクリックすると画像が開きます。