MRIについて

MRIはMagnetic Resonance Imagingの略語で、X線を使用し骨の描出に長けているCTと違い、強い磁石の力で軟部組織(靱帯、筋肉、軟骨等)を描出することを得意とする検査となります。また、使っている磁石の力の強さによって1.5T(テスラ)や3T(テスラ)と分類され、一般的には1.5Tより磁力が強い3Tの方が高性能な機種になります。(当院には3Tと1.5TのMRIが2台稼働していますが、症例 によっては1.5Tの方が向いている場合もあります)

どちらにせよ、検査をするためには、かなり強い磁石に近づくことになるため危険も伴います。金属類を持ち込むことはできませんし、心臓にペースメーカーを入れていたり、頭の手術をしている場合に検査できないこともあるため、検査前にはしっかりとチェックをする必要があります。

安全な検査を行うため、外来や病棟でのチェックリストの記入と、MRI検査室での問診と身体検査にご協力ください。また、MRIは検査中に大きな音がするため、病棟に少し音が漏れ聞こえることもあるかもしれませんが、ご容赦いただきたいと思っております。

2020年当時、当院が1.5TのMRIを残したまま3Tを増設したのは、「機械の入れ替えを行うと2 ヶ月程度MRI検査ができなくなり、正確な診断に支障をきたしてしまうおそれがある」ということと、「2台体勢をとることで、なるべくお待たせせずにMRI検査を行えるようにする」という理由があります。放射線科スタッフ一同、よりよいサービスが提供できるように鋭意努力したいと思っております。