頚椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアによって神経が圧迫されると、手足の痛みやしびれなどのさまざまな症状が出てきます。代表的な症状は首の痛みやこりです。
ヘルニアの脱出により、神経根で圧迫を受けているのか(神経根症)、神経が脊髄で圧迫を受けているのか(脊髄症)、によって現れる症状は異なります。
頚椎症
頚椎症の代表的な症状は、以下の通りです。
- 首・肩甲骨付近の痛みや肩こりなどの症状が出ますが、手のしびれはありません。(局所症状)
- 主に片方の首~肩~腕~手の痛み・しびれが生じます。上肢の筋力低下や感覚の障害が生じることもあります。(神経根症)
- 両方の手足がしびれたり、動きが悪くなったりします。ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが難しくなったり、歩行で脚がもつれるような感じや階段で手すりを持つようになったりという症状が出ます。(脊髄症)
後縦靭帯骨化症
縦靭帯が分厚くなることにより脊髄が圧迫されて、脊髄症状が出現することを後縦靭帯骨化症といいます。
代表的な症状として、頚椎の場合は手足のしびれ感や手指の細かい運動が難しくなります(箸がうまく使えない、ボタンの掛け外しがうまくできない)。胸椎の場合は下肢の脱力やしびれ等、腰椎の場合は歩行時の下肢の痛みやしびれ、脱力等が生じます。