福岡整形外科病院

放射線科

放射線科について

放射線科

迅速かつ診断価値の高い画像提供に努めます

放射線科では、一般撮影装置、透視装置、MRI装置、CT装置、骨密度測定装置を備え、精密な画像診断を行っています。これらの機器は、整形外科における骨折や関節の状態、さらには疾患の発見に欠かせない重要な役割を担っています。

整形外科では、X線写真を使った診断が基本となるため、撮影枚数が多くなることがあります。そのため、場合によってはお待たせすることもありますが、できるだけ迅速に、診断価値の高い画像を提供できるよう努めています。

業務体制

放射線科では、診療放射線技師 男性6名、女性2名、受付2名の総勢10名が働いています。

撮影機器については、一般撮影装置3台、透視装置1台、MRI装置(3T、1.5T)2台、CT装置(320列マルチCT)1台、骨密度測定装置(全身用)1台があります。

また、手術室にはポータブル撮影装置2台、外科用透視装置3台があり、すべての機器を十分に稼動させて診断を行っています。

放射線科

主な検査機器

MRIについて

MRI装置

MRIはMagnetic Resonance Imagingの略語で、X線を使用し骨の描出に長けているCTと違い、強い磁石の力で軟部組織(靱帯、筋肉、軟骨等)を描出することを得意とする検査となります。

使っている磁石の力の強さによって1.5T(テスラ)や3T(テスラ)と分類され、一般的には1.5Tより磁力が強い3Tの方が高性能な機種になります。

当院には3Tと1.5TのMRIが2台稼働していますが、症例によっては1.5Tの方が向いている場合もあり、状況に応じて使い分けています。

安全な検査のために

検査をするためには、かなり強い磁石に近づくことになるため危険も伴います。金属類を持ち込むことはできませんし、心臓にペースメーカーを入れていたり、頭の手術をしている場合に検査できないこともあるため、検査前にはしっかりとチェックをする必要があります。

安全な検査を行うため、外来や病棟でのチェックリストの記入と、MRI検査室での問診と身体検査にご協力ください。また、MRIは検査中に大きな音がするため、病棟に少し音が漏れ聞こえることもあるかもしれませんが、ご容赦ください。

MRI検査の様子

2020年当時、当院が1.5TのMRIを残したまま3Tを増設したのは、「機械の入れ替えを行うと2ヶ月程度MRI検査ができなくなり、正確な診断に支障をきたしてしまうおそれがある」ということと、「2台体勢をとることで、なるべくお待たせせずにMRI検査を行えるようにする」という理由があります。

放射線科スタッフ一同、より良いサービスを提供できるよう今後も一層努力してまいりますので、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

CTについて

CT装置

CTはX線発生器を体の周りで回転させてデータを取ることで、体の断面図や立体的な3D画像を作る事ができる機器で、特に骨の描出が得意です。今まで使っていた機種は1cmずつしかデータを取れなかったため、検査中に息を止めていただく時間が長くなっていました。

しかし、2020年に導入したCANONの装置は、最大16cmの幅でデータを取る事ができるため検査時間を短縮することができます。加えてAI(artificial intelligence)と呼ばれる人工知能をオプションで装備したため、被ばくも従来の1/2~1/4と圧倒的に減らすことができるようになりました。

AIが搭載された機器はまだ全国的にも珍しいため、整形外科専門病院ならではの情報を積極的に発信していきたいと思っています。

骨密度測定装置について

骨密度測定装置

DXA(デキサ)法という方法で、腰椎と股関節の骨密度を測定しています。DXA法は、日本骨粗鬆症学会のガイドラインで推奨されている骨粗しょう症の診断に使用される測定方法です。

検査は、専用の検査着を着用して装置に横たわり、わずかな放射線を使用して腰椎と股関節をそれぞれ測定します。骨粗しょう症によって骨折しやすい部位を直接測ることで、骨折リスクを評価し、適切な治療に繋げることができます。

撮影について

整形外科では、X線写真を用いた診断が基本となるため、撮影枚数が多くなることがあります。
そのため、少しお待たせすることもありますが、なるべく早く診断価値の高い写真を提供できるよう心がけています。

撮影における被ばく線量に対しても当施設の実線量を測定することで、日本診療放射線技師会が掲げるガイドラインを十分下回る数値での撮影を実現しています。

撮影中に気になることがありましたら、ご説明しますのでお気軽にお尋ねください。